【意味】
ナス科の多年草。南アメリカの高地で栽培される原種からヨーロッパで作り出された代表的な栽培作物。温帯を中心に世界中で広く栽培されている。
日本には慶長三年(一五九八)オランダ船がジャカトラ(現在のジャカルタ)から伝えたもの。はじめ観賞用に栽培されていたが、明治七年(一八七四)北アメリカから優良種が輸入され、作物としての栽培が増した。茎は高さ六〇〜一〇〇センチメートル。全体に短毛を生じ、地下茎は変形肥大して塊状となる。葉は長い柄をもち羽状複葉で、五〜九個の小葉からなる。各小葉は卵形または長楕円形。夏、葉腋(ようえき)から花枝を出し、白または淡紫色で先が五裂した小さな花をつける。まれに実って、径一〜二センチメートルの球形の果実を結ぶ。塊茎は食用。
漢名は陽芋・洋芋。中国産の別の野生植物の名の馬鈴薯を当てることもある。ジャガタラいも。オランダいも。ごしょいも。はっしょういも。
【語源・由来】
【漢字辞典】
「ジャガイモ」「じゃがいも」を漢字で書くと「じゃが芋」と表記する。