蛇の道は蛇【じゃのみちはへび】

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【意味】

蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)とは、同類の者は互いにその社会、またその方面のことに通じているということのたとえ。

【語源・由来・成り立ち】

蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)の語源・由来について、「蛇(じゃ)」は大蛇、おろち、うわばみなどの大きなヘビ、「蛇(へび)」はくちなわなどの小さい普通のヘビを指す。小さなヘビでも同類の大蛇の通る道はよく知っているということから、同類のすることは、その方面の者にはよく分かることを意味するたとえとして生れた言葉。

中世には「蛇の道はちいさけれどもくちなはがしる」〔御伽草子・鴉鷺合戦物語(続類従所収)〕のような言い方がされていたが、近世には挙例の「毛吹草」のような表現になり、さらに省略された形で定着した。

【実例・用例】

*浄瑠璃・唐船噺今国性爺〔1722〕中「劔鍛冶の我なれば、じゃの道は蛇(へび)、とっくに聞及ぶ」

*半七捕物帳〔1923〕〈岡本綺堂〉鷹のゆくへ・三「お前さんが手伝って下されば、蛇(ジャ)の路(ミチ)は蛇(ヘビ)で、わたしの方でも大変に都合が可い」

【漢字辞典】

「じゃのみちはへび」を漢字で書くと「蛇の道は蛇」と表記する。

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