かち合う/搗ち合う【かちあう】

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【意味】

かち合うとは、偶然同じとき、同じ場所で重なる。物事が一か所でぶつかる。

【語源・由来・成り立ち】

かち合うの語源・由来について、「かち合う」の「かち」は動詞「搗つ(かつ)」の連用形、臼(うす)でつくという意味である。「合う」は複数のものが同じ動作をする意味。したがって「かち合う」は、本来は「臼でつきあう」といういみだった。

一つの臼で餅などをつき合えば、杵(きね)がたがいにぶつかり合うところから、物と物がぶつかり合う、衝突する意味となり、さらに転じて物事が偶然同じときと場所で重なる、出くわすという意味として定着した。

【実例・用例】

*不良児〔1922〕〈葛西善蔵〉「妻の許に帰さうと思ったのだ。〈略〉老父が郷里の家を畳んで出て来たのとカチ合った為め」

*大阪の宿〔1925〜26〕〈水上滝太郎〉三・四「娘の後姿を十分享楽するのだが、先方の視線とかち合った事は一度も無いのだ」 

【漢字辞典】

「かちあう」を漢字で書くと「搗ち合う」と表記する。

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