【意味】
かがり火とは、松材などを燃やす照明。
【語源・由来・成り立ち】
かがり火の語源・由来について、「かがりび」の「び」は「火」を意味する。一方の「かがり」は、動詞「かがる」が元になっており、火を燃やす鉄製の籠の意味で、古くは『万葉集』にも記述がみられ、「かがり火」はそこで燃やす火ということになる。
【実例・用例】
*古今和歌集〔905〜914〕恋一・五二九「かがり火にあらぬわが身のなぞもかく涙の河にうきてもゆらん〈よみ人しらず〉」
*源氏物語〔1001〜14頃〕篝火「御まへのかがり火の、すこし消えがたなるを、御供なる右近の大夫を召して、ともしつけさせ給ふ」
【漢字辞典】
「かがりび」を漢字で書くと「篝火」と表記する。