【意味】
影武者(かげむしゃ)とは、身替りの者。
【語源・由来・成り立ち】
影武者(かげむしゃ)の語源・由来について、「影」には中世のころ、よく似たものや肖像の意味があった。つまり、本体である武将によく似た身替わりの武士という意味である。また影武者は、表に出ないために「陰」の意味もふくまれていたとされ、「陰武者」とも表記することがある。
【実例・用例】
*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉下・一「お滋・三池といふ二人の影武者が附いてゐるので、隠居は益(ますます)我を張って」
*自由学校〔1950〕〈獅子文六〉夏の花咲く「彼女の知らない影武者が良人の身を護ってるのではあるまいか」
【漢字辞典】
「かげむしゃ」を漢字で書くと「影武者」「陰武者」と表記する。