【意味】
峡(かい)とは、山と山がせまり合ったところ。
【語源・由来・成り立ち】
峡(かい)の語源・由来について、「はすかひ(斜交)」「まなかひ(眼交)」などの「かひ」と同じように、動詞「交う(かう)」が名詞として変化した語である。次第に、山と山が行き交うようにせまり合っているさまをあらわすようになった。
【実例・用例】
*万葉集〔8C後〕一七・三九二四「山の可比(カヒ)其処(そこ)とも見えず一昨日(おとつひ)も昨日も今日も雪の降れれば〈紀男梶〉」
*建礼門院右京大夫集〔13C前〕「名にたかきおはすてやまのかひなれや月のひかりのことにみゆらむ」
【漢字辞典】
「かい」を漢字で書くと「峡」と表記する。