【意味】
駆け落ち(かけおち)とは、相愛の男女が二人でよそへ逃げていなくなること。
【語源・由来・成り立ち】
駆け落ち(かけおち)の語源・由来について、もともとは逃げて行方をくらますこと、とくに戦場から兵士が逃亡したり、農民が税を逃れるために離村したりすることを言った。江戸時代には、貧困や悪事のために住んでいるところから逃亡することを意味した。
相愛の男女二人が逃亡する意味で用いられるようになったのは江戸時代中期からである。もとは「欠落」と書き、これは所属する組織から欠けて落ちることから、または失踪すると戸籍台帳から欠け落ちることからともいわれている。
【実例・用例】
よく使われる用法として「駆け落ち物」「駆け落ち人」などがある。
*咄本・さとすゞめ〔1777〕欠落「ふたりいいやわせ欠落をして、よふよふふじ沢までにげのび」
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉一六「其迷ひを得も悟らず、竟に其遊女を盗みいだして、遠く江戸表へ出奔(カケオチ)なし、前後の弁(わきま)へも内々にて夫婦気取にて暮し居りしが」
【漢字辞典】
「かけおち」を漢字で書くと「駆け落ち」「欠け落ち」と表記する。