【意味】
勘弁(かんべん)とは、他人の過失や罪を許すこと。
【語源・由来・成り立ち】
勘弁(かんべん)の語源・由来について、もともとの意味は考え定める、よく考えるということ。日本ではさらに「所務の勘弁上手の人なれば」(品三二)のように、やりくりするという意味でも使われた。
のちには、よく考えて怒らずに相手を許すという意味でも一般的に使われるようになった。
【実例・用例】
*怪談牡丹燈籠〔1884〕〈三遊亭円朝〉一「何を家来めが無調法を致しましたか存じませんが、当人に成り代り私がお謝罪(わび)申上ます。何卒御勘弁を」
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉三・一八「お勢は最早勘弁がならず、胸に積る昼間からの鬱憤を一時に霽さうといふ意気込で」
【漢字辞典】
「かんべん」を漢字で書くと「勘弁」と表記する。