【意味】
甲高い(かんだかい)とは、声や音の調子が高く鋭い。
【語源・由来・成り立ち】
甲高い(かんだかい)の語源・由来について、音楽で、高音と低音のことを「甲乙」という。「甲」は、高音を意味し、この「甲」の「かふ」が、後の音とのかかわりで「かん」となった日本での慣用音が、一般に音の高い調子を表わすものとして用いられた。
「甲高い」は高音を表わす「甲(かん)」に、音の高低を表わす「高い」を加えて成立し、音の高さを強調する言葉となったと考えられる。
【実例・用例】
*珊瑚集〔1913〕〈永井荷風訳〉仏蘭西の小都会「打騒ぐ幼児の甲高くやさしき叫び」
*暗夜行路〔1921〜37〕〈志賀直哉〉一・四「其ふっくらした身体や静かな動作などを裏切った、変に疳高(カンダカ)い声を出して笑った
【漢字辞典】
「かんだかい」を漢字で書くと「甲高い」と表記する。