【意味】
勘ぐる(かんぐる)とは、いろいろと気をまわして考える。隠していることがあるのではないかと悪く推測する。
【語源・由来・成り立ち】
勘ぐる(かんぐる)の語源・由来について、もとは「かんくる」で、のちに音が濁って「かんぐる」となった。「かん」は勘がいいなどの「勘」、「くる」は「手繰る(たぐる)」や「からくり」「やりくり」などの「繰る(くる)」である。
勘をはたらかせることから、いろいろと気を回して考える意味になったとされる。近世の中頃から使われ出したと見られる。
【実例・用例】
*滑稽本・七偏人〔1857〜63〕三・下「大方此人方(こちと)らの仕業だといふ事を監繰(カンク)って〈略〉意趣げへしの相談にでも往たらう」
*真景累ケ淵〔1869頃〕〈三遊亭円朝〉二九「訝(をか)しく勘繰(カング)るといかねえから、他人に拾はれねえ様に持って来たのだから」
【漢字辞典】
「かんぐる」を漢字で書くと「勘ぐる」「勘繰る」と表記する。