【意味】
貫木(かんぬき)とは、門の扉を開かなくするための横木。「関(かん)の木」の転。
【語源・由来・成り立ち】
貫木(かんぬき)の語源・由来について、貫く木という意味の「かんのき(貫の木・関の木)」が変化して「かんぬき」となったのが言葉の由来。
「関」は「閂」と同義で、とざすという意味。「関の木」は、すなわち「とざすための木」という意である。かつては「関木(かんぎ)」ともいった。「かんぬき」というようになったのは室町時代以降とされる。
【実例・用例】
*浮世草子・好色二代男〔1684〕二・三「おかしさも今一枚残るを、門の貫木(クヮンヌキ)にあけて置」
*真景累ケ淵〔1869頃〕〈三遊亭円朝〉七四「待ちな、閂(カンヌキ)がかって締りが厳重にしてあるから」
【漢字辞典】
「かんぬき」「カンヌキ」を漢字で書くと「閂」「貫木」と表記する。