【意味】
顔役(かおやく)とは、ある土地や仲間の中で有名で勢力のある人。顔のきく人。
【語源・由来・成り立ち】
顔役(かおやく)の語源・由来について、もともと、芝居役者の間で「頭立つ(かしらだつ)人」をさした用語が、一般に広まったといわれる。顔を利かせる役の意味で、無理なことでも聞き入られる、顔立つ人を言ったとされる。
【実例・用例】
*歌舞伎・極附幡随長兵衛〔1881〕大詰「後立が当時江戸で一の顔役、親分への義理合で幟が出来たり廻しが出来たり」
*刑余の叔父〔1908〕〈石川啄木〉二「工藤様といへば、村の顔役」
【漢字辞典】
「かおやく」を漢字で書くと「顔役」と表記する。