【意味】
嵩に懸かる(かさにかかる)とは、優勢に乗じて威圧的になる。
【語源・由来・成り立ち】
嵩に懸かる(かさにかかる)の語源・由来について、「かさ」は物の体積や容積の意味で大きさをあらわす「かさねる」「かさなる」などの語根である。「かさ」には「大きさ」の意味が派生して重みや貫禄という意味もあり、「かさにかかる」の「かさ」はこれを意味する。
【実例・用例】
*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・五「『其れぢゃア母親(おっか)さんがお可愛さうぢゃアないかい』ト層(カサ)にかかって極付(きめつけ)れど」
*黒潮〔1902〜05〕〈徳富蘆花〉一・三・五「おとなしく下から出れば、嵩(カサ)にかかって雑言過言」
【漢字辞典】
「かさにかかる」を漢字で書くと「嵩に懸かる」と表記する。