笠に着る【かさにきる】

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【意味】

笠に着る(かさにきる)とは、権勢のあるものをたのんで威張ったり勝手なことをしたりする様子。また、自分の側の権威を利用して他人に圧力を加える。

【語源・由来・成り立ち】

笠に着る(かさにきる)の語源・由来について、「天使の御威光をかさに衣て」(中華若木詩抄・上)のように用い、まるで天使の御威光を笠のようにかぶって、好き勝手に振る舞うさまをあらわす。

笠はスゲやカヤなどで編んだ、雨や雪、日差しを防ぐために頭に被るもの。その頭に被る笠を権力者の庇護、また、自分の権威の有り様に見立てていう。

【実例・用例】

*仮名草子・悔草〔1647〕下「主君をかさにきて云おどしめ」

*お目出たき人〔1911〕〈武者小路実篤〉一二「世に自己一個の経験を笠にきて総ての若者が自分の踏んだ道をその通りふむときめて」

【漢字辞典】

「かさにきる」を漢字で書くと「笠に着る」と表記する。

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