【意味】
けんちん汁とは、大根・にんじん・ゴボウなどの野菜と豆腐を油でいためたものを実とする澄まし汁のこと。
【語源・由来・成り立ち】
けんちん汁の語源・名前の由来について、中国の禅僧によってもたらせた普茶料理(江戸時代に伝わった、中国風の精進料理)の一つで、日本で初めて作られたのは鎌倉の建長寺といわれる。
本来、「けんちん(巻繊)」は細切りにした野菜を油で炒め、湯葉や油揚げで巻いたものをいう。「繊」は細く切るという意で、「ちん」と読むのは唐音。
【使い方・実例・用例】
*母がつくってくれるけんちん汁が一番好きだ。
【漢字辞典】
「けんちんじる」を漢字で書くと「巻繊汁」と表記する。