黍団子/吉備団子【きびだんご】

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【意味】

きびだんごとは、岡山県名物の求肥餅(ぎゅうひもち)。すりつぶしたもち米に砂糖・水飴・キビの粉を加え、火にかけて練って丸めたもの。

【語源・由来・成り立ち】

きびだんごの語源・由来について、江戸時代末期、吉備津神社の境内の茶店に、武田浅次郎によって、きびだんごを茶席にもむく求肥菓子に作ったのが始まりとされている。吉備の国ときびを結び付け、求肥の吉備だんごが作られた。

江戸時代備前岡山できびを作ったところ、豊作だったため、だんごを作り、吉備(現在の岡山県南部地方)の国名にちなんで吉備だんごと名づけたともいわれている。全国的に知られるようになったのは、明治24年以降岡山を通る兵士たちが「桃太郎のきびだんごは縁起が良い」といって全国に持ち帰り、広まっていったとされる。

【実例・用例】

*咄本・軽口機嫌〔1728〕序「日本一の秬(キビ)だんご、大豆(まめ)の粉にぬり坊主」

*随筆・半日閑話〔1823頃〕一三「黍団子 四月、此頃浅草門前跡前に日本一黍団子出来る。家号むかしや桃太郎」

【漢字辞典】

「きびだんご」を漢字で書くと「吉備団子」「黍団子」と表記する。

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