【意味】
衣被ぎ (きぬかつぎ)とは、里芋を皮付きのまま蒸したり、ゆでたりしたもの。皮をむいて塩や醤油などをつけて食べる。
【語源・由来・成り立ち】
衣被ぎの語源・名前の由来について、中古・中世の時代に、身分の高い女性は外出するときに、顔を隠すために単衣(ひとえ)の着物を頭から被った。その装いを「衣被ぎ(きぬかづき)」といい、それに似ていることからの命名。
すっぽり頭から被ることを「かづく」といい、その連用形であるから本来は「かづき」であるが、いつしか音変化して「かつぎ」というようになった。
本来皮をむいた形で出てくるはずの里芋が、皮つきであることを衣被ぎになぞらえた女房詞。
【使い方・実例・用例】
*衣被ぎが大好物だ。
【漢字辞典】
「きぬかつぎ」を漢字で書くと「衣被」と表記する。