【意味】
后/妃(きさき)とは、天皇の妻。
【語源・由来・成り立ち】
后/妃(きさき)の語源・由来について、古事記や日本書紀によると、古くは大王の妻妾を「キサキ(后)」と呼び、そのうちで最高位にあるものを「オオキサキ」と呼んでいた。
『古事記』では「大后」、『日本書紀』では「皇后」の漢字を当てている。「キサキ」とは、もとは「君幸(キミサチ)」という意味があったとされ、それが「キサチ」に変化していった説などがあるが、明らかにされてはいない。
【実例・用例】
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉三「後王、きさきのいさめを入れて、いたく宮中のつひえをげんじ、それもて下をめぐまれしかば」
【漢字辞典】
「きさき」を漢字で書くと「后」「妃」と表記する。