【意味】
きしめんとは、名古屋特産のうどん。ひもかわうどん。
【語源・由来・成り立ち】
きしめんの語源・由来について、小麦粉を水でこねて、竹筒で碁石のかたちに抜いたもので、そのかたちが「棊子(きし)[=碁石]」に似ているところから名づけられた。
現在では、平うどんをさすが、これは近世後期以降に名古屋の名物として定着したもの。一般に関東では平うどんをヒモカワ(ヒボカワとも)、名古屋ではキシメンと呼ぶ。
【使い方・実例・用例】
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕四「今江戸にてもひもかはと云平打うどんを尾の名古屋にてはきしめんと云也」
*古川ロッパ日記‐昭和一一年〔1936〕一月一四日「酒のまず、かしわのすきやき、きしめんに、ぜんざい」
【漢字辞典】
「キシメン」「きしめん」を漢字で書くと「碁子麺」「棊子麺」と表記する。