【意味】
際物(きわもの)とは、流行を当て込んで作った商品。ある時季のまぎわにだけ売れる品物のこと。正月の門松、3月のひな人形、5月の鯉のぼりなど。
【語源・由来・成り立ち】
際物の語源・名前の由来について、「きは(際)」は本来、空間的な境目や限り・果てを意味する語だが、それを時間的な観点でもとらえるようになり、近世になって盆や暮れなどをもさすようになった。
「際物」も近世に登場する語で、「時期のもの」を意味する。さらに転じて、一時的な流行をあてこんだ売り物や、演劇・映画・小説などで、実際にあった事件や流行をただちに取り入れて題材としたものなどもいう。
【使い方・実例・用例】
*彼は好青年からキワモノまでを変幻自在に演じ分ける注目の新人だ。
【漢字辞典】
「きわもの」「キワモノ」を漢字で書くと「際物」と表記する。