杞憂【きゆう】

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【意味】

杞憂(きゆう)とは、必要のないことをあれこれ心配すること。無用の心配。とりこし苦労。

【語源・由来・成り立ち】

杞憂(きゆう)の語源・由来について、「杞」は古代中国の国名。その杞の国の人が、太陽や月や星が落ちてきたり、大地が崩れたりしないかと心配(=憂う)して、夜も眠れず食事も喉を通らなくなったという、『列子』にある故事にちなむ。

【使い方・実例・用例】

*閑耳目〔1908〕〈渋川玄耳〉老人頑張時代の到来「往年曾て日本人早衰説を唱へて我国の前途を危みし悲観論者、今後更に老人頑張時代の到来を杞憂(キイウ)せずや」

*ヰタ・セクスアリス〔1909〕〈森鴎外〉「察するに、世間で好く云ふ病附といふことがありはすまいかとお思なすったのだらう。それは杞憂であった」

【漢字辞典】

「きゆう」を漢字で書くと「杞憂」と表記する。

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