鯉こく/鯉濃【こいこく】

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【意味】

鯉こく(こいこく)とは、コイの輪切りを入れて煮込んだ味噌汁。

【語源・由来・成り立ち】

鯉こく(こいこく)の語源・由来について、鯉こくは、「鯉濃漿(こくしょう)」の略称である。

濃漿(こくしょう)とは、具材を煮込んだ濃厚なみそ汁のことで、「漿」は汁という意味。濃漿は江戸時代までは盛んに作られ、臭みの強い魚肉類を濃く仕立てた薄味噌で煮込んだ料理だった。江戸時代以降は濃漿はほぼ廃れてしまい、鯉を材料とした鯉こくのみが残り、現在に至っている。

【使い方・実例・用例】

*落語・狸〔1895〕〈四代目橘家円喬〉「『今鯉こくで一杯やるから遊んでって呉れ』『外のものなら兎も角』」

*日本料理通〔1930〕〈楽満斎太郎〉料理法の巻・二「鯉の身を入れると俗に云ふ鯉こくとなるので、これには白味噌が一番よろしい」

【漢字辞典】

「こいこく」を漢字で書くと「鯉濃」「鯉こく」と表記する。

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