【意味】
鯉の滝登り(こいのたきのぼり)とは、立身出世のたとえ。登竜門。
【語源・由来・成り立ち】
鯉の滝登り(こいのたきのぼり)の語源・由来について、黄河の中流にある竜門の急流(=滝)をのぼりきれば、鯉が竜になるという俗説にもとづく。
近世、鯉は力の強いめでたい魚とみなされていた。なおこの俗説から「登竜門(とうりゅうもん)」という語もできた。これは竜になるためにのぼる竜門を出世の条件と見立てたものである。
【実例・用例】
*評判記・吉原人たばね〔1680頃〕ながと「なかとの君を、こいのたきのほりと出ぬれ共、それは玉ちる花のなみや」
【漢字辞典】
「こいのたきのぼり」を漢字で書くと「鯉の滝登り」と表記する。