【意味】
混沌(こんとん)とは、入り交じって区別がつかず、判然としないさま。
【語源・由来・成り立ち】
混沌(こんとん)の語源・由来について、「混沌」は、中国から古くある漢語であり、水や物がぐるぐるとかきまざりあっている様を言う。日本でも古く『日本書紀』に「混沌如鶏子」の文字が書かれてある。
【実例・用例】
*文明論之概略〔1875〕〈福沢諭吉〉二・四「無為渾沌にして人事少なき世に在ては人民を維持するに便利なれども」
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉九「混沌として黒眼と白眼が剖判しない位漠然として居る」
【漢字辞典】
「こんとん」を漢字で書くと「混沌」「渾沌」と表記する。