【意味】
香典(こうでん)とは、死者の霊前に香の代わりに供える金品。
【語源・由来・成り立ち】
香典(こうでん)の語源・由来について、「香典/香奠」の「香(こう)」は文字通り「香(線香)」をさす。「典/奠(でん)」は「供える」の意味である。
もともと、香典は仏前や霊前に香を供える行為をさしていた、現代では香の代わりとして現金が渡されるようになった。 また、葬儀の費用が香典よりも多く余りが出た際には、香典返しとして返したり、寺に寄進されていた。
【実例・用例】
*人情本・春色辰巳園〔1833〜35〕初・一回「おめへの亭主がどうした、死だら香典(カウデン)でも上ようかへ」
*家〔1910〜11〕〈島崎藤村〉下・五「郷里の方からもうんと香典を寄(よこ)して貰はんけりゃ成らん」
【漢字辞典】
「こうでん」を漢字で書くと「香典」と表記する。