【意味】
紅一点(こういってん)とは、多くの男性の中の唯一の女性。
【語源・由来・成り立ち】
紅一点(こういってん)の語源・由来について、中国北宋の政治家で詩人の王安石の詩「詠柘榴(ざくろ)」の中の「万緑叢中紅一点」から出た言葉で、「緑の草むらの中に一つだけ赤いザクロが咲いている」ということを指していた。
「紅」は「紅涙」のように女性という意味があるため、現在では転じて、次第に男性のなかの唯一の女性をさすようになったりや、ひときわ目立つ存在のことを言うようになった。
【使い方・実例・用例】
*社会百面相〔1902〕〈内田魯庵〉鉄道国有・三「殊に目に立つ紅一点は金釦鈕(きんぼたん)の制服である」
*大道無門〔1926〕〈里見〉一「芸名を市川蝦蔵といって〈略〉文字通りの『紅一点(コウいっテン)』で、不調和から来る魅力がまた一層(ひとしほ)だった」
【漢字辞典】
「こういってん」を漢字で書くと「紅一点」と表記する。