甲羅を経る【こうらをへる】

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【意味】

甲羅を経る(こうらをへる)とは、年功を積むベテラン、または世間ずれがすること。

【語源・由来・成り立ち】

甲羅を経る(こうらをへる)の語源・由来について、「甲羅(こうら)」は亀などの甲羅ではあるが、「功」や「劫」に音が通ずるところから、「年功」「老獪」の意味を持つようになったとされる。

江戸末期に現われるが、中世には「こう(劫)を経る」、近世初頭には「こうりょう(劫量)を経る」、さらに江戸中期以後に「こうろう(劫臈)を経る」の例があり、これらは一連の関係があるものと思われる。

【実例・用例】

*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・下「山の神の功(コウラ)を経(ハイ)たのだから、よそのおかみさん達とは勝手が違ふだらう」

*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名垣魯文〉二・下「うみにせんねん川にせんねんかうらをへたるけだもの」

【漢字辞典】

「こうらをへる」を漢字で書くと「甲羅を経る」と表記する。

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