高野豆腐【こうやどうふ】

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高野豆腐【こうやどうふ】

【意味】

高野豆腐(こうやどうふ)とは、豆腐を寒中に屋外で凍らせて乾燥した食品。氷豆腐。昔、高野山の宿坊で作りはじめたというのでこの名がある。凍り豆腐。しみ豆腐。

【語源・由来・成り立ち】

高野豆腐(こうやどうふ)の語源・由来について、高野山(和歌山県)で作られたことに由来する。

800年前の鎌倉時代、高野山の僧侶たちの手によって作られた「高野豆腐」は、当初精進料理として食べていた単なる豆腐が、厳冬期に屋外に放置してしまうも、食感がおもしろく製法が改良されて今にいたる。

江戸時代初期には「氷豆腐」と呼ばれていたが、高野山で作られる豆腐と言うことで、いつしか「高野豆腐」と呼ばれるようになった。

【使い方・実例・用例】

*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕二八「氷豆腐〈略〉寒風夜製之多く紀の高野に製す。故に京坂にてかうや豆腐とも云」

*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉中・八「切干でも、高野豆腐(カウヤドウフ)でも青豆でも、菜になりさうなもの」

【漢字辞典】

こうやどうふを漢字で書くと「高野豆腐」である。

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