クビ/首【くび (にする)】

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【意味】

クビにするとは、関係が断たれること。縁が切れること。職を失うこと。失職。

【語源・由来・成り立ち】

クビにするの語源・由来について、歌舞伎の小道具に「切首(きりくび)」という、切断した人間の頭部をあらわす作り物がある。

切り首は胴体から切り離されたものであり、そこから歌舞伎の世界で「縁を切る」「関係がなくなる」「解雇する」の意味の隠語となったとされる。いまや一般的に使われるようになり、近世ではすでに「クビ(首)」と略して用いているようなった。

【実例・用例】

*春泥〔1928〕〈久保田万太郎〉向島・九「ふざけた畜生だで折角辛苦して入(へえ)った一座をたちまちクビだ」

*真理の春〔1930〕〈細田民樹〉たこ・一〇「うちの会社が合併されれば、酒飲みでお喋りで、不平家をかねたあんたなんか、忽ち首(クビ)だわ」

【漢字辞典】

「くび」「クビ」を漢字で書くと「首」と表記する。

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