【意味】
クイナとは、ツル目クイナ科の鳥の総称。
【語源・由来・成り立ち】
クイナの語源・由来について、その鳴き声が「クヒクヒ…」と鳴くことから名づけられた説がある。
また、その鳴き声が戸をたたく音に似るところから、鳴くことを「たたく」といい、また、その連想から「く(来)」といいかけて用いるなど、古くから詩歌にも使われてきた。
【実例・用例】
*徒然草〔1331頃〕一九「五月、あやめふく比、早苗とるころ、水鶏のたたくなど、心ぼそからぬかは」
*俳諧・笈日記〔1695〕中・尾張「隠士山田氏の亭にとめられて 水鶏啼と人のいへばや佐屋泊〈松尾芭蕉〉」
【漢字辞典】
「くいな」「クイナ」を漢字で書くと「水鶏」「秧鶏」と表記する。