【意味】
絎ける(くける)とは、和裁で、布端を始末するとき、表に縫い目が見えないように縫うこと。
【語源・由来・成り立ち】
絎ける(くける)の語源・由来について、「くくる(漏)」「くぐる(潜)」と同源であり、表面から見えないようにする、くぐり抜けるという意味であるが、日本では中世のころから「針目」「縫い目」についていうようになった。
【実例・用例】
*名語記〔1275〕五「衣装をぬふにくけぬひといへる、くく、如何」
*浮世草子・好色一代女〔1686〕四・二「当世衣裳の縫好みいやながら請とりて、一丁三所(みところ)にくけてやりしも無理なり」
【漢字辞典】
「くける」を漢字で書くと「絎ける」と表記する。