桑原【くわばら】

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【意味】

桑原(くわばら)とは、雷を避けるためのまじない。「くわばら、くわばら」と二度唱えることが多い。

【語源・由来・成り立ち】

桑原(くわばら)の語源・由来について、菅原道真(すがわらのみちざね)が太宰府に流されたのちに、日本各地で落雷があったが、道真の領地である桑原には一度も雷が落ちなかったという逸話がもとになってできた語である。

また、和泉の国にある桑原という場所で雷神が井戸に落ちた時、ふたをして天に帰さなかったところ、「桑原、桑原…」と唱えたら二度と落ちないと誓って、ようやく許されたという説話もある。これにより「桑原」と唱えると、落雷をさけることができるという。

【実例・用例】

*虎寛本狂言・神鳴〔室町末〜近世初〕「光り光り、グヮラリ、グヮラリ、アア、桑原桑原桑原

*浮世草子・好色旅日記〔1687〕一「神鳴すはや落かかる程轟(とどろき)ひかる。南無三桑原(クハバラ)いづれも臍が大事ぞぬかりはせぬと耳に手覆ひ」

【漢字辞典】

「くわばら」を漢字で書くと「桑原」と表記する。

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