腐れ縁【くされえん】

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【意味】

腐れ縁(くされえん)とは、切りたくとも切れない悪縁。自嘲的して言う語。

【語源・由来・成り立ち】

腐れ縁(くされえん)の語源・由来について、「鎖(くさり)」のもととなった動詞「くさる(=つなぐ)」から来た説が有力である。

つまり、この「腐れ」は腐敗するの意味ではなく、つながり合う・つなぎ合わせるという意味をさした。そこで腐れ縁とは「くさってしまった関係」以前に、「鎖のように切ることの出来ない関係」という意味が先にあったとされる。

【実例・用例】

*腕くらべ〔1916〜17〕〈永井荷風〉一「今はどうやら腐縁とでも言ふやうな間柄になってゐるのであった」

*ある小官僚の抹殺〔1958〕〈松本清張〉一「政界や官僚との腐れ縁は絶えない」

【漢字辞典】

「くされえん」を漢字で書くと「腐れ縁」と表記する。

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