薬指【くすりゆび】

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【意味】

薬指(くすりゆび)とは、小指のとなりの指。

【語源・由来・成り立ち】

薬指(くすりゆび)の語源・由来について、薬を水に溶かすとき、あるいは粉薬を水にまぜるときに、おもにこの指を用いたことから呼ばれようになった。別名は多々あり、べにさしゆび、べにつけゆび、ななしゆび。くすしゆび などがある。

方言も地方で異なっており、東日本ではクスリユビ、西日本ではベニサシユビ、沖縄ではナナシユビと呼ばれる。

【使い方・実例・用例】

*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉上・二「左手の拇指と中指と薬指(クスリユビ)との三本にて」

*すみだ川〔1909〕〈永井荷風〉三「薬指にはもう指環さへ穿めてゐた」

*二十歳〔1933〕〈川端康成〉「銀作の右手は二つの荷物の間に挟まれ、薬指(クスリユビ)の頭は切れ落ち」

【漢字辞典】

「くすりゆび」を漢字で書くと「薬指」と表記する。

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