伽羅蕗(きゃらぶき)

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【意味】

伽羅蕗(きゃらぶき)とは、料理の一つ。蕗(ふき)の茎を醤油、酒などできゃら色に煮つめたもの。

【語源・由来】

伽羅蕗(きゃらぶき)の語源・由来について、意味は蕗またはツワブキを醤油で煮しめた料理。一般的には山蕗を用いる。

蕗を醤油で煮ると伽羅(キャラ)色になることからこの名があり、むかし醤油が高価であった頃につけられた料理名。伽羅とは梵語(古代インドの言葉)で「黒」というの意味があり、香木の最上品として日本でも珍重されている。

【実例・用例】

*落語・辰巳の辻占〔1896〕〈四代目橘家円喬〉「車夫(わかいしゅ)へ一本つけてお上げ。新しいお刺身にキャラ蕗(ブキ)があったよ」

*川端茅舎句集〔1934〕「伽羅蕗の滅法辛き御寺かな」

【漢字辞典】

「きゃらぶき」を漢字で書くと「伽羅蕗」と表記する。

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