【意味】
饅頭(まんじゅう)とは、和菓子の一種。小麦粉、米粉、蕎麦粉などに、ふくらし粉や甘酒の搾り汁と水を加えて発酵させた皮にあんを包み、下側を平らに、上部を丸く形づけて蒸したもの。
【名前の由来語源・成り立ち】
饅頭(まんじゅう)の名前の由来について、中国の「饅頭(マントウ)」が起源で、「頭」を「じゅう」と読むのは唐音。中国ではあんを入れないのがふつう。
日本には鎌倉時代に伝わり、南北朝時代になって中国から帰化した林浄因(りんじょういん)が奈良で作って売り出し、一般に広まったとされる。
【用例・実例】
*黄表紙・米饅頭始〔1780〕「まつち山のふもとへもちみせをいだし、およねが思ひ付にて一種のまんぢうをせいしはじめければ」
*門〔1910〕〈夏目漱石〉一六「宗助は始めて此饅頭(マンヂュウ)の蒸して間もない新らしさに気が付いた」
【漢字辞典】
「まんじゅう」を漢字で書くと「饅頭」「万十」と表記する。