【意味】
目の当たり(まのあたり)とは、
①ちょうど目の前であること。また、そのさま。目前。
②事態がそのようになることがきわめて、はっきりしているさま。自明のこととして受けとられるさま。
【語源・由来・成り立ち】
目の当たり(まのあたり)の語源・由来について、「ま」は「め(目)」の複合語をつくるときの形、「の」は助詞、「あたり」は「辺り」をさす。目の前の物事は、何物も介さずによく見え、見間違うことがないから、確実なこと、直接的なことなどの意味を表す。
【使い方・実例・用例】
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕二・下「きのふは奇々怪々といふ事が目下(マノアタリ)に有やした」
*街の物語〔1934〕〈榊山潤〉「自分に持てなかった幸福を目(マ)のあたりにするやうで、まぶしい」
【漢字辞典】
「まのあたり」を漢字で書くと「目の当たり」と表記する。