【意味】
まるでとは、完全にその状態であることを強めていう語。まったく。
【名前の由来語源・成り立ち】
まるでの名前の由来語源について、円形を表す「丸(まる)」に由来する語。
丸は室町時代に現れ、円形は欠けることがないことから、「完全・全部」の意を表すようになった。江戸時代には「まるで」の形で完全に似ているさまを表して「あたかも」の意が生じた。
さらに、明治時代になると、「まるでだめだ」のように、下に否定な語を伴って完全な状態であることを強めていう「まったく、全然」の意も生じた。
【使い方・用例・実例】
*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉上・五「お前の娘時代とは、全然(マルデ)了簡が別だといふ事さ」
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉一〇「寒月さんは丸で御存じないんでせう」
【漢字辞典】
「まるで」を漢字で書くと「丸で」と表記する。