【意味】
間尺に合わない(ましゃくにあわない)とは、割に合わない。損益がつりあわない。損になる。ましょくに合わない。
【語源・由来・成り立ち】
間尺に合わない(ましゃくにあわない)の語源・由来について、「間尺」は建物や家具などの寸法の単位で、「間(けん)」と「尺(しゃく)」のこと。
「間尺に合わない」とは本来は寸法が合わないことをいうが、転じて、計算が合わない意味になり、さらに割に合わない意味に用いられるようになった。
【実例・用例】
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・下「琴だの、胡弓三絃だのと、あんなやさしい事をしてゐる。あれで間尺(マシャク)に合ふものかネエ」
*風前雨後〔1954〕〈中野好夫〉悪人礼讚「ひどく間尺に合わない話である」
【漢字辞典】
「ましゃくにあわない」を漢字で書くと「間尺に合わない」と表記する。