【意味】
未亡人(みぼうじん)とは、夫に死なれた婦人。元来は自称の語であったが、後には他人からさしていう語となった。寡婦。後家。びぼうじん。みぼうにん。
【名前の由来語源・成り立ち】
未亡人(みぼうじん)の名前の由来語源について、古代中国では、妻は夫に殉じなければならなかった決まりがあり、夫といっしょに死ぬべきであるのに妻だけが生き残っている事を恥じる意味の言葉であったが、現在ではそういった意味はほとんどなくなっている。
本来はその女性の自称であったが、のちに、他人から指していう語になった。
【使い方・用例・実例】
*一家内の珍聞〔1904〕〈国木田独歩〉「女主人は陸軍少佐の未亡人(ミバウジン)」
*銃後〔1913〕〈桜井忠温〉二九「川上未亡人(ミバウジン)は大尉の遺児鉄夫君を抱いて」
【漢字辞典】
「みぼうじん」を漢字で書くと「未亡人」と表記する。