【意味】
一旦よくなったものが、ふたたびもとのつまらない状態にもどること。せっかくの苦労や努力が無駄になること。もとのもくあん。
【語源・由来・発祥・成り立ち】
戦国時代の大名だった筒井順昭が病死したとき、嗣子の順慶が幼少だったので、遺言によって順昭の死を隠し、順昭と声のよく似た木阿彌という盲人を招いて薄暗い寝所に置き、順昭が病床にあるように見せていたが、順慶が長ずるに及んで木阿彌はもとの市人の身にもどったという故事が由来となっている。
【漢字辞典】
「もとのもくあみ」を漢字で書くと「元の木阿弥」と表記する。