【意味】
モウロク/耄碌(もうろく)とは、老いぼれること。また、その人。老耄。
【語源・由来・成り立ち】
モウロク/耄碌(もうろく)の語源・由来について、まず「耄」はおいぼれること。「老い耄れる」と書く。また「耄」は「老いて更に毛のように細くなる」という意味。江戸時代あたりには使われていたようで、当時は80、90歳くらいの高齢な老人をさしていた。
耄碌の「碌」は役に立たないことを意味する。「碌」という字の右側の「つくり」は緑、禄、録などと同じだが、これらは皆「生きていくうえで役に立つもの」という前向きな意味がある。ところが「へん」が石の「碌」の字は、石は食べられないし、あまり役に立たない、という意味であるとされる。
【使い方・実例・用例】
*随筆・皇都午睡〔1850〕三・中「老耄を、もふろくしたと云」
*人情本・春色雪の梅〔1838〜42頃か〕三・一四回「人も居所(いど)立所(たちど)にまごつき出しちゃア、そっくりもうろくして仕舞ふのよ」
【漢字辞典】
「モウロク」「もうろく」を漢字で書くと「耄碌」と表記する。