胸突き八丁【むなつきはっちょう】

スポンサーリンク
 

【意味】

胸突き八丁(むなつきはっちょう)とは、富士登山で頂上まで八丁(約八七二メートル)のけわしい道。一般の山にもいわれるようになり、さらに転じて、物事の一番苦しい時、正念場をたとえていう。

【名前の由来語源・成り立ち】

胸突き八丁(むなつきはっちょう)の名前の由来について、「胸突き」は、山や坂などのけわしく急なところ

もとは、富士山頂で、頂上まであと八丁(約872メートル)の最後の険しい登り道をいった。それが他の山についても用いられ、さらに転じて、物事の大詰めの一番苦しい局面の意で用いられるようになったもの。

【用例・実例】

*一九二八・三・一五〔1928〕〈小林多喜二〉五「髪の毛をひっつかんで引きずり廻されるやうな、ジグザックな、しかも胸突八丁だった」

【漢字辞典】

「むなつきはっちょう」を漢字で書くと「胸突き八丁」と表記する。

スポンサーリンク