【意味】
南蛮 (なんばん)とは、古代中国で、四周の異民族に対する蔑称の一つ。また、百済国では南方の済州島をさしていった。南夷(なんい)。
【名前の由来語源・成り立ち】
南蛮 (なんばん)の名前の由来語源について、日本では平安時代から用いられているが、中世末ごろからは東南アジアの地域をさすようになり、16世紀にはそこを植民地としていたポルトガル人やスペイン人、およびその本国の呼び方にもされた。
さらに「南蛮漬け」や「南蛮菓子」のように、東南アジア経由で入った異国風のものに対して用いられる言葉にもなった。
【使い方・用例・実例】
*米欧回覧実記〔1877〕〈久米邦武〉一・二「南蛮も耕し食ふをしる、北狄も牧し屠るを知る」
【漢字辞典】
「なんばん」を漢字で書くと「南蛮」と表記する。