【意味】
名乗りを上げる(なのりをあげる)とは、競争などに加わることを表明する。選挙などに立候補する。
【名前の由来語源・成り立ち】
名乗りを上げる(なのりをあげる)の名前の由来語源について、もとは、戦場で武士が戦う前に、儀礼として自分の名前や身分を大きな声で相手に告げることをいった。
正々堂々と戦うということを表明するほかに、誰と誰が戦ったのかはっきりさせ、討ち取ったときに自分の武勲であることを示すための行動でもあった。
【使い方・用例・実例】
*良人の自白〔1904〜06〕〈木下尚江〉続・二八・一「私の同窓の親友白井俊三君が、始めて社会に名乗を揚げた貴重の土地なんです」
*ノリソダ騒動記〔1952〜53〕〈杉浦明平〉九「八月に漁業調整委員の改選がおこなわれるや、勇躍まっさきに名乗をあげて川口太一氏と対抗した」
【漢字辞典】
「なのりをあげる」を漢字で書くと「名乗りを上げる」と表記する。