【意味】
成金 (なりきん)とは、急に金持になること。また、その人。俄分限(にわかぶげん)。
【名前の由来語源・成り立ち】
成金 (なりきん)の名前の由来語源について、本来、将棋で駒が相手の陣地に入ると、裏返って金将と同じ働きになることを「成る」といい、その成った駒を「成金」という。
成金の中でも、特に一番弱い歩が成ったものを「と金」といい、歩兵がいきなり金将になるところから、にわか長者にたとえられるようになった。
当初は、庶民や貧困層から富裕層に転じた人への賞賛の語として用いられていたが、現在では、にわかに富裕層になった者への皮肉や侮蔑のニュアンスで用いられる。
【使い方・用例・実例】
*腕くらべ〔1916〜17〕〈永井荷風〉四「或時、さる成金紳士の新宅開に呼ばれ」
【漢字辞典】
「なりきん」を漢字で書くと「成金」と表記する。