情けは人の為ならず【なさけはひとのためならず】

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【意味】

情けは人の為ならず (なさけはひとのためならず)とは、情を人にかけておけば、それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る。人に親切にしておけば必ずよい報いがある。

【名前の由来語源・成り立ち】

情けは人の為ならず (なさけはひとのためならず)の名前の由来語源について、「人の為ならず」は、断定の助動詞「なり」の未然形「なら」に、打ち消しの助動詞「ず」がついたもので、「人の為ではない」という意味。

それが近年では、動詞「なる」に打ち消しの「ず」がついた語と解釈してしまい、「情けをかけることは人の為にならない」と誤解される場面が多くなってしまった。

【使い方・用例・実例】

*評判記・吉原人たばね〔1680頃〕たくみ「なさけの、人のためならすといひ侍れば、なに事も、つらかるまじ」

*腕くらべ〔1916〜17〕〈永井荷風〉一五「情は人の為ならず今夜一杯飲まして置いたら後日何かの為にもならうと思直して」

【漢字辞典】

「なさけはひとのためならず」を漢字で書くと「情けは人の為ならず」と表記する。

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