【意味】
納豆 (なっとう)とは、細菌の酵素を利用した大豆の加工食品で、乾燥した塩辛納豆と、糸引納豆との二種がある。なっと。
【名前の由来語源・成り立ち】
納豆 (なっとう)の名前の由来語源について、奈良時代に中国から伝わり、寺院で作られたことから、「納所(なっしょ)」の僧が作った豆の意で「納豆」という。
納所とは、寺院で出納事務をする所のこと。この納豆は大豆を煮るか蒸すかして麹(こうじ)菌をまぶし、塩水につけて発酵させたのに、取り出して乾燥させたもので、大徳寺納豆や浜納豆がよく知られる。
現在、たんに納豆といえば糸引き納豆を指すが、これは日本で作られたもので、安土桃山時代に茶人の千利休が馬屋の藁(わら)に落ちていた味噌豆にかびが生えているのみて思いついたとか、平安時代の武将・源義家の家来が東北征伐の折、豆が糸を引くのをみて考案したといった逸話が残る。
【使い方・用例・実例】
*殿中申次記〔15C末〜16C中か〕「十二月八日〈略〉一、納豆、五十、〈例年進之〉、星輪院」
【漢字辞典】
「なっとう」を漢字で書くと「納豆」と表記する。