【意味】
猫糞(ねこばば)とは、悪事を隠して素知らぬ顔をすること。拾い物などをして、それを届けたり返したりしないで、自分のものとして素知らぬ顔をすること。
【名前の由来語源・成り立ち】
猫糞(ねこばば)の名前の由来語源について、ねこばばの語源は、「ねこ(猫)+ばば(糞)」とされる。
猫が糞をした後に砂をかけてそれ隠すことから喩えたもの。「糞(ばば)」は、大便など汚いものをさす幼児語。
【使い方・用例・実例】
*苦の世界〔1918〜21〕〈宇野浩二〉四・一「千円出しましたよ、それをすっかり先生猫ばばをきめこんでしまって」
*断腸亭日乗〈永井荷風〉昭和一六年〔1941〕三月一一日「万才は養育料を猫婆々にして其子を興行師に売りたりと云ふ」
【漢字辞典】
「ねこばば」を漢字で書くと「猫糞」と表記する。