猫に小判【ねこにこばん】

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【意味】

猫に小判(ねこにこばん)とは、高価なものを与えても、何の反応も効果もないことのたとえ。また、どんな貴重なものでも、その価値がわからない者に与えては、何の役にも立たないことのたとえ。豚に真珠。猫に石仏。

【名前の由来語源・成り立ち】

猫に小判(ねこにこばん)の名前の由来語源について、人間にとっては貴重な小判も、猫に与えても猫にはその価値がわからないので、まったくに無駄であることから、どんな立派なものでも、価値がわからない者にとっては、何の値打ちもないものであるというたとえでいうようになった。同義句は「豚に真珠」。

【使い方・用例・実例】

*俳諧・鶉衣〔1727〜79〕後・中・七六・六林文集序「音を知る人は稀に、巍々洋々もいたづらに猫に小判の耳なければとて」

*青井戸〔1972〕〈秦恒平〉「依田宗未ほどの人が私のために茶を点てて呉れるのは望外のことだった。〈略〉猫に小判だなあと苦笑いし」

【漢字辞典】

「ねこにこばん」を漢字で書くと「猫に小判」と表記する。

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